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父が倒れる
キョートット出版

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キョートットの本

父がくも膜下出血で倒れました。それで、東京の実家に来ています。

17日の夜中、てつオから電話を受けたときは、ほぼ脳死状態で朝までもつかどうか、ということでした。

落ち着こうと台所で水を飲んでいると、上の方から、子ネコの鳴き声がしました。
みゃあみゃあしきりに鳴きます。キョートットに来ていたカナイさんと上の家に住んでいるあやさんが、こっち、こっちといい、押入れにのぼって春ホンマッチがつきやぶった天井板をあけると、ちょこんと子ネコがいて、簡単につかまり、床にはなしてあげるとみゃあみゃあ鳴きながら歩きまわります。
よくしゃべる黒トラの子ネコ。

ネコはあやさんを気に入ったみたいで、彼女が階段を上っていくととちょんちょんとついていきました。

私が頭に血がのぼったまま、明朝の新幹線の準備をしているとカナイさんが去年自分の父が亡くなったときの話をしてくれ、それでだいぶ落ち着いてきました。

おそくあやさんの部屋をのぞくと、子ネコは丸くなって寝ています。私もその元で丸くなって仮眠をとりました。
夢を何度も見ます。人のようなものがお花畑のようなところで楽しそうにしている夢。
「くさい」
あやさんの声で目を覚ますと、確かに子ネコは下痢で、わたしの頭の上のほうで下痢便をしていました。

バス停まで走りながら、父親の走り方を思い出す。手をぶらぶらさせながらハアハア走る。暑いときの犬のような走り方、まねしてみる。

バスに乗っているとてつオからメールが入る。父の意識が戻ってきているという内容だった。

10日以上たって、今の父は、酸素チューブや心電のコードはとれ、点滴を足にさして、横になっている。痛みがとれてきたのか寝ているか夢をみている時間がながい。
「ランボー」と昔飼っていたネコの名を呼んだりすることもある。(なので、てつオが描いたランボーの絵を枕元においている)
呼びかけに反応するときもあるし、反応しないときもある。

倒れた次の晩は、意識がかなり戻り、少し字を書いた。そして、母の手をとり、胸に手を組み、おだぶつになりたいというジェスチャーを何度もくりかえした。そして深夜、自分で酸素チューブを引き抜いてしまった。(大丈夫だった。)

今の父が何を考えているか何を感じているか、正直わからない。
でもそばに座っていると、父のゆっくりした時間の流れがうつってきて、親しい気持ちになってきたりもします。

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comments
  1. じゅんこさん Says:

    お父さん、ゆっくり療養なさって下さい。

  2. cheerme Says:

    読んでいて、自分の父親のことを思い出して涙が出ました。
    そばにいてあげてね。

  3. 初代ドリンク嬢 Says:

     私は15の春に父を亡くしました。今、母は私が40になったことを伝えると「うそつけ」と怒ります。寝たきりのボケ老人になっています。でも、病気で痛くて苦しんでいたときよりも楽しそうに見えます。私のことが分からなくなっても、母が楽しい気持ちならそれでよいと思って何言ってんのかわかんないけれど母が笑うので私も笑います。それを見て子供も笑います。それで良いと思っています。

    自分のことでごめんなさい。

  4. あんず Says:

    ああ びっくりした
    でも いっしょにいられて よかったね

    どうか おだやかな時間が長くつづきますように
    お祈りしています

    きょうへい!元気だしてね

  5. nini Says:

    はあ、でも 、一山こえはったんですね。。
    ゆっくり、療養してください。。恭平さんも てつオさん、お母さんも 心労がたまってくるので おだいじに  

  6. 小川恭平 Says:

    みなさん、どうもありがとうございます。
    私ちょっと風邪気味になりましたが、もう大丈夫。てつオも母も大丈夫です。
    今日も、父は、まどろんでいる時間が多かった。そして、上の方、点滴のほうをみていた。
    途中から私咳がでそうになり、父にうつすといけないと思い、
    もう行きます、というと左手をちょっとあげたような感じがしました。

    今までそんなに考えてこなかったこと、父の人生、死、意志、家族、ケア、いろいろ考えます。

    あやさんによると子ネコは下の山形さんが飼うことになりました。元気だそうです。名前はチャッピー(チャップリンに似てるから、それならチャリーと呼ばれそう)になりました。

    明日、医者からの説明があり、それによって8月からの計画を考えようと思っています。

    一時、ちょっと京都に戻るかもしれません。

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