現在、公園に暮らしながら、公園で小川てつオとともに、物々交換のカフェ、エノアールを運営する。また、「絵を描く会」「女性のためのティーパーティー」を主催する。
2006年キョートット出版より、公園の暮らしやそこで出会った女性のことをつづった本「Dearキクチさん、」を出す。

Dearキクチさん、

作家としての出発は「たびたび生活」だった。
それは、知らない土地にテントを張ることから作品をつくることだった。絵を描くように。つまり、真っ白い紙に最初に筆を下ろす点がテント、そこから、知ったり出会ったりすることから、線が引かれ、一つの絵が出来上がっていく。
そのような方法論に加え、一箇所にとどまることによって関係や場が変化していくことにも興味を広げていく。

いちむらみさこのBLOG: 「ブルーテント村とチョコレート」

略歴 いちむら みさこ
1971  尼崎市生まれ、武庫川で遊び、絵を描く
1990- 大学時代から、テントをもって野宿旅行をする。旅をすることは、絵を描くこと。
1998- 「たびたび生活」 テントを張り、そこから作品を作るシリーズ。大阪、京都、東京で発表。
1999- ライブハウスなどで、自作紙芝居を上演する。「スイカさんとメロンさん」
2000- 美術館で、「どんぶらこ」(長野県豊科)「おはようございます」(群馬県富岡)「会いにいく」(神奈川県相模湖)「アートデリバリー」(高知県土佐山田)
2002 「アーティストインレジデンス イン オランダ」。占拠住宅(スクオットハウス)などに滞在して、作品をつくる。
2002- 「TOCOTOM side」自宅前の商店街にベンチを置くことから。
2004- 東京の公園に暮らし始める。「絵を描く会」「女性のためのティーパーティー」を開く。
2005  テント村のエノアールカフェで、キクチさんの展覧会「花咲くジュンコ展」を企画。
2006 「Dear キクチさん、ブルーテント村とチョコレート」出版。
2007  ten feet away international festival に招聘され、ロンドンにエノアール・カフェをつくる。
2007 ホームレス女性のつくる布ナプキンのブラント、ノラ立ち上げる。
2008 女性と貧困ネットワークの立ち上げにかかわる。
2008 東京路上で、野宿者も通行人も一緒に食卓を囲む試み、246キッチンをはじめる。
時には高架下のダンボールハウスにも寝泊りしながら、貧困や社会的排除の問題と向き合い、フェミニズムや反五輪の視点からも表現活動を行っている。

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