福井に行って来た。(junk fab ロングレポート)

福井には、行くたびに、行ってよかったと思います。正確には、福井にはjunk fabというライブハウスがあり、junk fabを訪ねるたびに、行ってよかったと思うのです。

(思い出)
店長さんには、何回かごちそうになっている。ライブが終わってから打ち上げ、いきつけの居酒屋へ、そこのおばちゃんはのTASKEファンで、あーTASKEちゃん、あーTASKEちゃんというかんじ。ビールとおいしい福井名物おろしそばなどいただいて、それがみな店長のおごりだったりする。
あとから、店長の奥さん(私の中で、この二人はベスト夫婦 of Japan です)が、店長、最近は新聞配達しているの、とニコニコしながら教えてくれましたとき、涙がでそうになりました。
店長は、店のこと、PA、照明から、セッティング、舞台の幕引き、リハ、2階のスタジオ、全部一人でやっていて、ライブが終わって、客帰って、掃除して、店しめてから、新聞配達していたなんて。(その金でおごってくれていたかと思うと、)

(思い出)
JunkfabのPAは本当に音がいいです。いい機材、また、麻袋を壁に貼ったり(見た目はjunkだが、)音響を店長が工夫しているからだと思う。だから、ノイズやハードコアでもおとが気持ちいいし、長いイベントでも疲れない。
最初に行ったとき、店長から、アンケートを渡されました。それには活動の抱負や、プロを考えているかなどの質問項目があり、ちょっとびびりました。それは、店長がいいアーティストをここから発信して、1つのシーンをつくって行こうとしているからだと思う。実際レーベルもあり、TASKEの3rdアルバムもそこから、発売されているわけです。その店長の熱意を感じて、出演者もたとえ客が少ないときでも、いいものをと力が入ります。私も、毎回空回りのようなかんじでやってしまいます。なんか、いい空気がながれている。
TASKEも(たぶん店長に見せたくてだと思うが、)全国のツアーで出会った面白いアーティストがいるとjunkfabに誘っているんだと思う。なので、junkfabのTASKEイベント(人格破壊シアターなど、)数あるTASKEイベントの中でも要チェック、おすすめです。私も、そこでEMUさんやチバ大三さん他、素敵なアーティストに出会い、交流させてもらいました。
そんな、濃厚なライブ体験のあと、上の控え室の畳間(TASKE用ふとんあり)で、仮眠などさせてもらって、朝、奥さんにまた来て下さいとおみやげに羽二重餅などいただいて、また来ますと福井をあとにしていたものなのですが、そんなjunkfabが店を閉めたときいたのです。

(ここから今回のレポート)
そんなjunkfabが復活! またまたTASKEにオールナイトイベントによんでもらって、福井に行くことにしました。
福井に着くと、駅前が全くかわっています。でも、電話で聞いたら簡単に歩いてたどりつけるような好立地に新しいjunkfabはありました。
また、3階まであります。2階はスタジオ、3階が和室の控え室で、民宿に着いたような気分になり、(居候おり、) 新しい、というより、そのまま引っ越したという感じ(シャワーが危険で使えないのも同じ)でうれしくなりました。

(さて、ライブ)
初めは、初代ドリンク嬢(奥さん)のポエトリーリーディング。
自分の感覚を大切にした言葉。野原においていかれる詩が印象に残りました。
「マスター、最後にあれお願いします」とPAの店長にステージから音楽をたのんでいたりしたが、この二人に子どもが三人いるという感じが全然しない。所帯じみていないということか。TASKEが奥さんのことを奥さんと呼ぶのはその逆をついている感じで、この人のことを奥さんと呼ぶのは面白い感じで、わたしの中でも、ぴったりしてきているのです。それは、初代ドリンク嬢は奥さんののではなく、奥さんは(ということばの意味は)初代ドリンク嬢のことという感じです。
そういえば、店長は奥さんことをなんとよんでいるのだろう?
今日は、子どもたちをお姉さんちにあずけてきたとのこと。子どもがいる感じがしないと書きましたが、前に行junkfab主催で公園の野外音楽堂でライブがあり、そのときは、小さい子どもたちをつれてきていて、楽しそうで、その姿もぴったりでした。

さて、次はTASKE&トミー
というか、この日、このふたりのステージは計3回もあった。(うち2回目は、川染・津波と共演) 今日はTASKEではなくトミーについて語りたい。奥さん、ライブ見終わって「トミーちゃんに釘付けでしたー」といっていた。確かに。トミーのダンス、なんというか、TASKEの歌が好きなんだ、ということが伝わってくる。たぶん、TASKEの歌によって自分に生まれるエモーションにすごい忠実なダンスなのだ。だから、見るものにそのトミーのエモーションが伝わってきて、それは人をなんというか乗せるのだ。
(奥さん、(見てなかった)2回目のダンスの方がもっとトミーよかったですよ。)
3回目のステージはもう朝が近い時間、なんだかオールリスエスト大会のようになっていた。そして、みながリクエストするTASKEの歌、どの歌にもトミーは踊れるのだ。トミーに脱帽。
マネージャーというと、「いや荷物運んでいるだけです」と謙遜するけど、TASKEの細かいフォローもしてるし、ステージもやって、あの重い荷物半分もっているなんてすごい。そして、9日間連続ステージというツアーに同行。次の日の名古屋は2カ所でやって、そのうち一カ所はまたオールナイトイベントだそうだ。(電車で仮眠、デニーズで仮眠、マックで食事、みたいなのがつづくTASKEツアー。) 明日19日、京都汚点紫のイベントで2人と共演する事になっているのだけど、2人はどうなっているだろうか?

(さすがにレポート長くなりすぎなので、はしょります)
津波。女装で登場。そのあばれっぷりでイベントが盛り上がってきた。この人が今回のイベントに背骨を入れてたかんじがします。この人が、かつら(アフロとかの)を落としたりするのは、なんかジュリーが帽子を投げていたのと似ている。
名古屋のSLAP THICK。うまい。二人のボーカルのダンスがそろったりするところがよかった。
川染くん。あぐらをかいて演奏。たまにひょろっと立ち上がるところがかっこいい。どうしてか、阿部薫をかんじさせる。
ちりがみーず(きょへ+TASKE)。準備不足・寝不足で不安だったが、始まってしまえば、大丈夫。TASKEとのステージは安心感がある。
バカンス。こういうバンドに出会えるから、TASKEによばれていくのは面白い。すごいあばれっぷり、と何か歌謡曲リクエストない?オレ歌うから、みたいないい加減さが同居する素敵なバンド。
セッションタイム。(TASKEの歌詩にもでてくる)店長のドラム、はじめて体験しました。
そして、恒例、ラジオ体操、で終了。

終わって、こんなイベントをするjunkfabの懐の深さに感動。今回、お客さんが少なかったのが残念。また、12月22日に奥さん主催の面白そうなイベントがある。http://junkfab.fc2web.com/ 18切符で行く価値、あるでしょう。

宣伝、小川てつオ「このようなやり方で300年の人生を生きていく」、junkfabでも絶賛発売中!

福井に行って来た。(junk fab ロングレポート)” に対して3件のコメントがあります。

  1. 初代ドリンク嬢 より:

    TITLE: ありがとうございます。

     とても良く書いてくださってありがとうございます。
     いつも誰よりも私が一番楽しみにしているイベントです。ただ、寄る年波でオールはかなり厳しくトミーちゃんの2回目のダンスが見られなかったのは残念です。次までにもっと体力をつけておきます。

  2. トミー より:

    TITLE: 恭平さんへ

    東京のストリート、福井ではありがとうございました。
    感想、ありがとうございました。
    福井のあとから、やるべきなのかどうか迷ってました。
    恭平さんの感想を読んで、こんな風に書いていただけて、これ以上うれしいことはないと思いました。
    そして、今日の汚点紫なのですが、私の都合で、残念なのですが参加できなくなりました。
    TASKEさんにも申し訳ないです。二人で行けなくて、ごめんなさい。
    次いつ関西に行けるか、まだわかりませんが、またお会いできたら嬉しいです。

  3. 小川恭平 より:

    TITLE: お二人に

    コメントもらえてうれしいです。

    奥さん、
    明日のイベントがんばって下さい。私、2,3年前よりは体力がついたかんじがします。なので、たぶん、体力とは年だけではない、最近思います。

    トミーさん
    また、東京で会えると思います。というか、お正月一回、TASKEとストリートをやる約束をしたような。あばれましょう。

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