ガケ書房(と恵文社と三月書房)

キョートット出版がお世話になっている本屋さん、東の横綱がポポタムさんだとしたら、西の横綱はガケ書房さんです。

ガケ書房は、うちから一番といいたいが二番目に近く、一番最初といいたいが二番目に営業にいった、でももちろん京都で一番頼りにしている本屋さんです。

>>以前、mixi、ガケ書房コミュにこんな文章を書きました。

同じ京都市左京区にあるからか、恵文社と比較されがち。私も書いてみます。耽美なセレクト(恵文)とポップなセレクト(ガケ)。
耽美なセレクトとは線を引くこと。その線を引かれた内側に小宇宙が出来ます。
popなセレクトとは、よくわからないけど、一冊一冊を、ポンと。なので、一冊一冊がとびだしています。それは、大宇宙につながっている。イエイ。

本を買う喜びが、本を見つける喜びだとしたら、それは、砂金を掘るのに似ている。もし、金ばかりだったら、目がくらむし、砂ばかりだったら、いやになる。適度に金があるのが楽しいのだけど、ガケさんは、金の他にサファイやみたいなんとか、生き物とか、混ぜてとって楽しい。

この地で出版をやる以上、恵文社の線の中にギリギリ入り(今までOUTが多い)、ガケの砂場で網に引っかかる何か、みたいな本を作っていきたい。

(今日は、これから、こわがってまだ営業に行っていなかった、ここもまた大宇宙を感じる本屋、三月書房に行って来ます。)

>>さて、一ヶ月たって、

三月書房営業の結果報告; 見事落選! うちでは無理ですね。 はい、というかんじなのですが、なんでしょう、今は無理でも、この本「このようなやり方で300年の人生を生きていく」は、10年後の三月書房の本棚には並んでいる気がする。時空を越えていい本が並ぶ三月書房の本棚、確かにこの本はまだ若いかもしれない。

恵文社営業について; まだわからないけど、ちょっと難しそう。上の文章で小宇宙と書いていますが、また大きく配置がえがされていて、その結果、小宇宙が複数になっていて、そこにカオスが生まれ魅惑度が高まっているかんじがしました。

ガケ書房、ここがすごい

お客さんが発注した本棚がある。お客さんが並べて欲しい本を書くと、取り寄せて平積みにしてくれるのです。
セレクトショップは余程知識がないと自己満足の狭いものになってしまいがち。そうならないための工夫がいろいろされているなと感じます。
私も、挑戦したいのだが、悩んでしまって。

もうすぐ、返品します、コーナーがある。本屋さんは新しい本が入ると、人知れずその分本は返品されている。ガケでは一度、誰か買って下さいとのpopのついた、返品コーナーに置かれるのです。

CDがよい。私は滅多に新品CDを買えないのですが、まあ、一年に一枚くらい、それはもうその音楽が聴きたいと思って買うのとはちがう感じです。去年のクリスマス頃、プレゼント(自分用の)として、ライクーダー、パリテキサス、をガケ書房で買いました。今年はクリスマス、自分用のプレゼントとして、矢野絢子、ナイルの一滴をガケ書房で買いました。